前回は家族葬と祭壇についてのお話でしたが、今日のテーマは、「家族葬と場所」の関係についてです。
実際にお客様は、葬儀社に依頼した後で気付く方が多いので注意して欲しいのですが、理想のお別れ、心温まるお別れの実現のためには、葬儀を行う場所選びは大切です。
大事なことなのでもう一度言いますね。

理想のお別れ、心温まるお別れの実現のためには、葬儀を行う場所選びは大切です。

そのためにも、皆様には事前相談を是非して頂きたいところですが、以前にも書いたとおり、事前相談するのはかなり心理的なハードルが高いですよね。
そこで、今日は葬儀を行う場所によって何が違ってくるのかを綴らせて頂きます。状況やご希望に合わせてご利用頂くのが良いと思います。
葬儀を行うために利用する場所を大きく分けると
1、公営の式場
2、お寺の貸し式場
3、民間葬儀社の式場
などがあります。ほかに自宅や集会所などで行うケースもありますが、昨今だいぶ減っているので、今日は3点に絞ってお話しできればと思います。
まず公営式場では、さいたま市には浦和斎場とひかり会館、思い出の里という3つの式場があります。
『公営の式場』を利用するメリットとしては、
・市が運営しているため式場費が安い。
・白木祭壇が備え付けなため祭壇費用を削ることができる。
・式場が広いので、大勢の弔問客に対応できる。
・火葬場が併設された式場の場合、マイクロバスや霊柩車が必要ない。
などがあげられます。
一方デメリットとしては、
・さいたま市全域から予約が入るため、式場を利用できるまでに日数がかかる。(時期によっては1週間待ちになることも…)
・駅から遠いため電車で移動する会葬者や親せきが集まるのが大変。
・式場が広いため、家族葬の場合寂しい雰囲気になってしまう。(下の写真参照)
・市が運営しているため利用に対する制約が多い。
などがあげられます。
もし家族葬で行った場合、閑散としてしまいますよね↑
だからこそ、ご家族の状況やご希望によってお選びすれば良いと思います。会葬者が大勢いらっしゃる場合などは、ロビーも広くて使い勝手も良いです。
弊社は、葬送空間はるかという式場を運営しているので、浦和斎場でのご葬儀のお手伝いをしないと思われることがあるのですが、実はそんなことはありません。斎場近辺にお住まいだったり、会葬者が多い場合などはオススメさせて頂いておりますし、何度も浦和斎場でのご葬儀をお手伝いしてまいりました。
続いて2のお寺の貸し式場ですが、寺院によって利便性や特徴など様々で、比較が難しいので、金額的なところだけお話をさせて頂きます。
寺院によってはどなたでも利用できる、専門の貸し式場を運営されている寺院も多いのですが、式場利用料金は結構かかります。10~30万の間が多いですが、だいたい15万円位が相場でしょうか?
広さなどによっても料金の幅があります。
中には檀家さんのご葬儀の際に限って、本堂を無料(お布施に含んだ金額)で貸して下さる寺院さんもあります。
最後は民間の葬儀社の式場のお話をさせて頂きます。
弊社のように自社式場を運営している葬儀社は、それぞれの特徴があります。
弊社でいうと、家族葬に特化していて、ゆっくりと過ごす時間と空間を大切にしているので、式場がリビング風となっている点が1番にあげられます。少人数でもあたたかく送れる雰囲気作りを大切にしています。そのほか、1日1家族の貸し切りだったり、駅から近いというのも特徴ですかね。
ご納棺の儀式をゆっくり行えるのも特徴です↑
正直、式場によっては、効率重視の場所だったり、大人数対応の式場で、広すぎて家族葬には適していなかったり(大勢来るときは良いのですが)、また、とりあえず式場を作ったというような、団地の集会所(失礼)のような式場もあります。
この辺りは、実際に見て頂くのが一番だと思います。もし時間的余裕があれば何件か回りたいですね。
式場の利用料も会社によって違いますが、だいたい10万円~20万円の間位でしょうか?
会員に入会すると、式場費無料となる葬儀社も多いので、少々ハードルは高いですが、やはり事前に相談されることをオススメいたします。
いまだに「葬儀社なんてどこに頼もうが変わらない(ハナから期待していない)」。といった認識のお客様は結構いらっしゃいます。
ですが、依頼する会社や選んだ場所によって、葬儀の印象というのはがらっと変わります。
手前味噌ですが、弊社でご葬儀をされた方の多くは、後日親戚や会葬者から「故人らしい良いお別れだったね。」と声をかけて頂けるようです。
担当者はじめスタッフ全員での接客や、式場の雰囲気作りなど、故人を心を込めてあたたかく送ることを大切にしているからです。
そんな訳で、長々とお話させて頂きましたが、葬儀を行う場所にもいろいろ選択肢があります。場所選びから、葬儀社を決めるという発想もありかと思います。
では今日はこの辺で
代表の小杉でした。