すみません。
前回、良いスタッフがいる葬儀社の選び方をお届けすると言っておきながら、今回も葬儀社選びの難しさについて書かせて頂きます。
「もし自分が葬儀業界と全く縁がなかったとして、葬儀社を選ぶ状況が訪れたら」とリアルに考えてみました。
40代で葬儀の「そ」の字も知らない。ところが、急に葬儀社を探さなくてはいけないとなったらどうするだろう?と、リアルに想像してみた結果。
どう考えてもスマホで検索しちゃいますよね。
何故かというと・・・
スコトーマという言葉をご存知でしょうか?
元々は眼科の医療用語で、『盲点』という意味。転じて『心理的盲点』のことをいいます。
本来は物理的に見えているはずなのに、自分が見ようとしないために見落としていること。
この現象は、人が不要な情報だと判断した時、その情報を遮断してしまうことで起きてしまいます。(これは、脳の働きをセーブするため、人間の防衛本能から来るものだそうです)
私もこの業界に入る前は、葬儀社がこんなに沢山あるなんて思ってもいませんでした。
お葬式に興味ないのに葬儀社を探すなんて無理!
式場までの道案内の看板。大通り沿いにそびえる大きな看板。毎週のように新聞折込に入るチラシ。ラッピングバス。駅のホームの看板。最近ではテレビCMまで。
至るところに葬儀社の宣伝が溢れていますが、意識していない人にはなかなか届きません。若くてお葬式と縁がない状況ならなおさらですよね。
しかしながら、人の死というのは時に突然訪れるもの。
そんな突然のもしもの時に頼るのはやはりスマホになるでしょう。
しかし、前回お話ししたように、インターネットには情報が溢れすぎていて、良い情報・有益な情報になかなか辿り着けないというのが現状です。
弊社へのご相談される方の中にも、一度葬儀社選びに失敗したという方が多くいらっしゃいます。
つまり一度葬儀を経験したことで、スコトーマ(心理的盲目)が外れ、葬儀社の情報を探すようになり、ようやく弊社にたどり着いて下さったのです。
そういった相談を伺う度に、弊社のような町の小さな葬儀社が、もっと有益で正確な情報を届けるための努力をしないといけないなぁと思うのです。
そうすれば、葬儀社選びに失敗して後悔する方を減らすことができます。
最近は『終活』ブームの影響で、お葬式を事前に決めておくことに対して、以前よりハードルも下がりました。もし事前にお葬式を決めておく人が、多数派になれば、お葬式で失敗や後悔をする人がもっと少なくなると思います。
そんな訳で今回はこの辺にして、いよいよ次回こそ、良い葬儀社の選び方をお届けしたいと思います!
小杉