今日は、3月11日ですね。東日本大震災から9年が経ちました。コロナ一色の報道の中ですが、東北へと思いを馳せる時間を、少しでも過ごしたいですね。
今、Fukushima50も上映中ですね。時間を作って是非観に行きたいです。
さて、本題へ…前回は、一般葬と家族葬の流れについて書かせて頂きましたが、今回のテーマは家族葬と祭壇のお話しをしたいと思います。
葬儀といえば白木祭壇というイメージも昔のこと
このような白木の祭壇は、すっかり姿を見せる機会も減り、すっかりお花の祭壇が一般的になりましたね。
実ははるかが、お花の祭壇を導入したのも相当早い段階からでした。私が入社した17年前には、既に白木祭壇を処分し、お花の祭壇をメインで提案していました。
理由はいくつかあったと思うのですが、当時の私は新人も新人。どころか社会経験も一切無しの状況でしたので、それに至った詳しい経緯は知る由もありませんが、ちょっと推察してみます。
1、他社との差別化
一番の理由はこれでしょう。当時は、どこもかしこも白木祭壇でした。白木祭壇は使いまわしができるので、経営者目線で言うと、非常に割の良い商品です。使いまわしの祭壇を当時は高額で販売していたので、2・3度使用したら元が取れます。
そこを敢えて、原価のかかるお花の祭壇にしたのは、当時から「100人100通りの葬儀」ということを打ち出し、故人に合わせたお葬式のプロデュースを大切にしてたからだと思います。お花の祭壇の場合、お花の種類・色の好み・デザイン・季節感など、ご家族のご要望を伺いながらご提案することができます。
2、単価アップ
白木祭壇と違い、ご家族のご要望を伺い反映した結果、時にお花の祭壇は高額なものとなりました。これは時代も反映しているのですが、まだ当時のお葬式は高くて当たり前というイメージが、お客様の意識にありました。(そこにあぐらをかいた結果、多くの葬儀社が、現在大変苦労しているのですが)私自身、式場を目いっぱい使用した、故人だけの特別なデザインを施した祭壇を、何度も提案させて頂きました。
3、家族葬への対応
はるかはいち早く家族葬の専門葬儀社となりましたが、当時からじょじょに家族葬の波が押し寄せておりました。家族葬になると、何が一番変化するかというと、参列者の数です。お知らせする範囲を絞ることで、祭壇の両脇にずら~っと親戚や会社関係の供花が並ぶというケースも減っていきました。(実際に最近では供花が一切無いなんてこともあります)
白木の祭壇は、費用がそれ相応にかかるクセに、お花自体は一切使われておりません。最初から同額程度のお花の祭壇を用意すれば、そのお花を最後のお別れでお棺に手向けて頂くことができます。
そんな訳で、家族葬が当たり前の現在では、お花の祭壇が主流になっているのです。
※公営斎場などでは最初から白木祭壇が設営されていて、お花の祭壇がNGな場所もあります。
スタッフとして働いている時は、会社の方針で動いていた訳ですが、社長になり当時のことを考察するのは興味深いですね。ただ、お花の祭壇ばかり提供したことで、原価率がどんどん上がり、会社は相当に苦労していました。私ならもう少し時代を見て、白木祭壇とお花の祭壇を平行して販売していたかもしれません。単純に儲けのことだけを考えたら白木祭壇が一番儲かります。だからこそ
いまだに高額な白木祭壇を販売している会社があったら注意です!!
ということで、今日は家族葬と祭壇のお話をさせて頂いたのですが、最後にはるかは家族葬の専門店ということで、他にはないオリジナルの祭壇があります。それは、リビング式場のはるかだからこそ提供できるもので、シンプルな設えの祭壇です。
結構モダンで素敵じゃないですか?祭壇に圧迫感がなく、家族の時間を邪魔しない祭壇。と言うと表現がおかしいかもしれませんが、ご家族が故人の近くでゆっくりと過ごして頂くことを大切にしているはるかならではの祭壇がこちらです。
それでは、今回のひとりごとはここまでとさせて頂きます。
代表の小杉でした。