はるかメンバーズ

終活カウンセラーの古屋 尚美がお話を伺いました。

「はるかメンバーズ」

飯野様

はるかメンバーズさんの中でも古参組の飯野さんは、平成21年の夏、ご主人をはるかで送りました。ご主人の食道がんが見つかった時には、すでにステージ4でした。

十一屋さんの紹介

はるかメンバーズさんの中でも古参組の飯野さんは、平成21年の夏、ご主人をはるかで送りました。ご縁をくださったのは十一屋さん。はるかが長年お世話になっている根岸の酒屋さんです。
ご主人の食道がんが見つかった時には、すでにステージ4でした。わずか半年ほどの闘病生活の後、67歳で旅立たれたご主人ですが、痛んだり苦しんだりする姿を見なかったことが慰めであり救いだったとおっしゃいます。

右手を挙げて「バイバイ」

葬儀のことは無我夢中で、あまり記憶に残っていないけど、ご主人が旅立つ瞬間のことはよく覚えているそうです。
酸素マスクをして意識がもうろうとする中、右手を挙げて「バイバイ」をしたご主人。生前、出かける時にはいつも右手で「バイバイ」と手を振るのが「いってきます」の合図でした。家族皆が見守る中、いつもの合図で「いってきます」と旅立たれたご主人。「お父さんらしいね」、見送るご家族の心も幾分和んだかもしれません。

きっかけは「利き酒会」

ご主人のご葬儀から二年半後、結婚以来長らく仕えてきたお姑さんを送りました。なんと40年も同居していたそうで、思わず「偉いですね~」という言葉が出てしまいました。
自由になる時間が増えた飯野さんですが、はるかのつどい場に顔を出すようになるまでにはブランクがありました。初めて参加したのはこれまた十一屋さんの協賛で開催された「利き酒会」、平成26年6月のことでした。メンバーズさん以外にも大勢の愛酒家に来ていただき、昼間からお酒を楽しむ会は大盛況。その後、同じ頃はるかでご主人を送った友達と誘い合わせて、つどい場に来てくださるようになりました。今では、ほぼ皆勤賞ですよね。

今の楽しみは麻雀

つどい場の中でも健康麻雀が一番の楽しみ。飯野さんは、はるか麻雀教室第一期生のお一人ですが、場数を踏み、今ではかなりの実力派となりました。
トランプもやったことがないという勝負事には無縁の日々から一転し、今は月7回も麻雀を楽しんでいるそうです。「負けると悔しい、キレイな手で上がれると嬉しい」と、コメントも上級者ですね。

毎日6,000歩が目標

6年前、自転車事故で足首を骨折して以来、毎日6000歩を目標にウォーキングしています。もちろん、はるかへの往復も徒歩です。歩数が足りない日は、娘さん宅まで歩きます。

自治会の活動などでも役員を務め、はるか以外にも「きょういく=今日行く所」と「きょうよう=今日用がある」で忙しい飯野さんはPPKが望みだと言います。
「雨戸が空かなかったら様子を見に来てね」と笑い合える親しいご近所さんにも恵まれ、自由気ままな今の生活を満喫していらっしゃる飯野さんでした。

お話しを聞かせていただきありがとうございました。
これからも、つどい場はるかに足繁く通っていただき、皆で「生きる」を楽しみましょう。

この記事は、はるかメンバーズにお届けしている『情報誌 はるか 平成31年 若葉号』の内容を再編集して掲載しています。つどい場はるかには、大切な人との死別を経験した沢山のメンバーズさんが集まります。誰かと話がしたいなと思ったら、お気軽に遊びに来て下さいね。つどい場はるかについてはこちらのページをご覧ください。

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